w3m

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MANUAL.html (20122B)


      1 <html>
      2 <head><title>w3m manual</title>
      3 </head>
      4 <body>
      5 <h1>w3m マニュアル</h1>
      6 <div align=right>
      7 伊藤 彰則<br>
      8 aito@fw.ipsj.or.jp
      9 </div>
     10 <h2>もくじ</h2>
     11 <menu>
     12 <li><a href="#Introduction">はじめに</a>
     13 <li><a href="#Options">起動オプション</a>
     14 <li><a href="#Color">文書の表示内容</a>
     15 <li><a href="#Key:orig">起動後の使いかた(オリジナル)</a>
     16 <li><a href="#Key:lynx">起動後の使いかた(Lynx風)</a>
     17 <li><a href="#Mouse">マウス操作</a>
     18 <li><a href="#Key:custom">キーの定義</a>
     19 <li><a href="#LocalCGI">Local CGI</a>
     20 </menu>
     21 <hr>
     22 <a name="Introduction"></a>
     23 <h2>はじめに</h2>
     24 w3m は,テキストベースのページャ/WWWブラウザです.これを使うと,kterm などのキャラクタ
     25 端末上で,ローカルファイルを見たり,WWWの内容を見たりすることができます.
     26 
     27 <hr>
     28 <a name="Options"></a>
     29 <h2>起動オプション</h2>
     30 
     31 起動時の引数は次の通りです.
     32 <p>
     33 <pre>
     34     w3m [options] [file|URL]
     35 </pre>
     36 <P>
     37 引数にファイル名を指定すればそのファイルを表示し,URLを指定すればその内容を表示します.
     38 何も指定しなければ,標準入力の内容を表示します.ただし,標準入力が tty である場合には,
     39 何もせずに終了します.
     40 <p>
     41 オプションは次の通りです.
     42 <dl>
     43 <dt>+番号
     44 <dd>起動後,指定の行番号に移動する.
     45 <dt>-t 幅
     46 <dd>タブの幅を指定する.デフォルトは 8 .
     47 <dt>-r
     48 <dd>text/plain の文書を表示する場合,重ね打ちによる強調文字を表示しない.
     49 このオプションを付けない場合,``A^H_''はAのアンダーラインとして表示され,
     50 ``A^HA''はAのボールドとして表示される.
     51 <dt>-l 行数
     52 <dd>標準入力の内容を表示するときに保存される最大行数を指定す
     53 る.デフォルトは 10000.
     54 <dt>-s
     55 <dd>Shift_JIS コードで表示する.
     56 <dt>-e
     57 <dd>EUC コードで表示する.
     58 <dt>-j
     59 <dd>JIS(ISO-2022-JP) コードで表示する.
     60 <dt>-O e|s|j|N|m|n
     61 <dd>表示に用いる文字コードを指定する.
     62 <dt>-I e|s
     63 <dd>入力文書の文字コードを指定する.
     64 <dt>-T タイプ
     65 <dd>表示する文書のタイプを指定する.この指定がない場合,ファイル
     66 名の拡張子によって自動判別される.判別できない場合は text/plain
     67 とみなされる.<p>
     68 例:<br>
     69 標準入力から HTML ファイルを読んで表示する
     70 <pre>
     71    cat hoge.html | w3m -T text/html
     72 </pre>
     73 <p>
     74 HTMLファイルのソースを表示する
     75 <pre>
     76    w3m -T text/plain hoge.html
     77 </pre>
     78 <dt>-m
     79 <dd>Internet message モードで表示する.Internet messageモードの場合,
     80 ヘッダの内容を見て,Content-Type: があればそれを参考にする.電子メールや
     81 ネットニュースの記事を読むときに便利.
     82 <dt>-v
     83 <dd>スタートアップページを表示する.
     84 <dt>-B
     85 <dd>Bookmark を表示する.
     86 <dt>-bookmark file
     87 <dd>Bookmarkのファイルを指定する.
     88 <dt>-M
     89 <dd>カラー表示をしない.
     90 <dt>-F
     91 <dd>フレームを自動表示する.
     92 <dt>-S
     93 <dd>連続する空行を1行にまとめて表示する.
     94 <dt>-X
     95 <dd>w3m終了時に,以前の画面に戻らない.
     96 <dt>-W
     97 <dd>折り返しサーチを使うかどうかを切りかえる.
     98 <dt>-o option=value
     99 <dd>オプションを指定する.
    100 オプションの名前や値は,~/.w3m/config で指定するものと同じ.
    101 <dt>-no-proxy
    102 <dd>プロキシを利用しない.
    103 <dt>-no-mouse
    104 <dd>マウスを利用しない.
    105 <dt>-cookie
    106 <dd>クッキーを処理する.
    107 <dt>-no-cookie
    108 <dd>クッキーを処理しない.
    109 <dt>-num
    110 <dd>行番号を表示する.
    111 <dt>-dump
    112 <dd>URLの内容を読みこみ,整形されたバッファの内容を標準出力に書き出す.
    113 文書の幅は80桁と仮定される.この幅は,次の -cols オプションで変更可能.
    114 <dt>-cols 幅
    115 <dd>-dump オプションを使う場合に,文書の幅を指定する.
    116 <dt>-ppc ピクセル数
    117 <dd>文字の幅を指定する.デフォルトはウインドウの大きさから自動的に計算する.
    118 <dt>-ppl ピクセル数
    119 <dd>文字の縦幅を指定する.デフォルトはウインドウの大きさから自動的に計算する.
    120 <dt>-dump_source
    121 <dd>URLの内容を読みこみ,整形せずに標準出力に書き出す.
    122 漢字コード変換もされない.
    123 <dt>-dump_head
    124 <dd>URLにアクセスし,ヘッダ情報を出力する.
    125 <dt>-dump_both
    126 <dd>URLにアクセスし,ヘッダ情報とHTMLソースを出力する.
    127 <dt>-dump_extra
    128 <dd>URLにアクセスし,拡張情報とヘッダ情報とHTMLソースを出力する.
    129 <dt>-post file
    130 <dd>ファイルの内容をPOSTする.
    131 <dt>-header string
    132 <dd>HTTP要求ヘッダを追加する.
    133 <dt>-config file
    134 <dd>configのファイルを指定する.
    135 </dl>
    136 
    137 <hr>
    138 <a name="Color"></a>
    139 <h2>文書の表示内容</h2>
    140 
    141 HTML文書を表示しているときには,次のような表示になります.
    142 <div align="center">
    143 <table border="1">
    144 <tr><th></th><th>カラー表示時</th><th>白黒表示時</th></tr>
    145 <tr><td>リンク</td><td>青色</td><td>下線</td></tr>
    146 <tr><td>インライン画像</td><td>緑色</td><td>反転表示</td></tr>
    147 <tr><td>FORMの入力部分</td><td>赤色</td><td>反転表示</td></tr>
    148 </table>
    149 </div>
    150 カラー表示時の色は,オプション設定パネル "o" で変更することができます.
    151 
    152 <hr>
    153 <a name="Key:orig"></a>
    154 <h2>起動後の使いかた(オリジナル)</h2>
    155 
    156 起動した後は,1文字のコマンドをキーボードから入力することでw3mを操作します.
    157 コマンドには次のようなものがあります.以下の記述では,C-x はコントロールx
    158 を表します.また,SPC はスペースバー,RET はリターンキー,ESC はエスケープキーです.
    159 <P>
    160 ここで書いてあるのは,オリジナル版のキー操作です.Lynx風のキー操作用に
    161 コンパイルしてあるものについては,<a href="#Key:lynx">起動後の使い方(Lynx風)</a>
    162 をごらんください.
    163 
    164 <H3>ページ/カーソル移動</H3>
    165 <table>
    166 <TR><TD>SPC,C-v<TD>次のページを表示します.
    167 <TR><TD>b,ESC v<TD>前のページを表示します.
    168 <TR><TD>l,C-f,右矢印キー<TD>カーソルを右に移動します.
    169 <TR><TD>h,C-b,左矢印キー<TD>カーソルを左に移動します.
    170 <TR><TD>j,C-n,下矢印キー<TD>カーソルを下に移動します.
    171 <TR><TD>k,C-p,上矢印キー<TD>カーソルを上に移動します.
    172 <TR><TD>J<TD>画面を1行上にスクロールします.
    173 <TR><TD>K<TD>画面を1行下にスクロールします.
    174 <TR><TD>^,C-a<TD>行頭に移動します.
    175 <TR><TD>$,C-e<TD>行末に移動します.
    176 <TR><TD>w<TD>次の単語に移動します.
    177 <TR><TD>W<TD>前の単語に移動します.
    178 <TR><TD>&gt;<TD>画面全体を右にずらします.(表示内容を左にずらす)
    179 <TR><TD>&lt;<TD>画面全体を左にずらします.(表示内容を右にずらす)
    180 <TR><TD>.<TD>画面全体を1文字右にずらします.(表示内容を左にずらす)
    181 <TR><TD>,<TD>画面全体を1文字左にずらします.(表示内容を右にずらす)
    182 <TR><TD>g,M-&lt;<TD>文書のいちばん上の行に移動します.
    183 <TR><TD>G,M-&gt;<TD>文書のいちばん下の行に移動します.
    184 <TR><TD>ESC g<TD>画面下で行番号を入力し,そこで指定した行に移動します.
    185 ここで $ を入力すると,最終行に移動します.
    186 <TR><TD>Z<TD>カーソルのある位置を行の中央に移動します.
    187 <TR><TD>z<TD>カーソルのある行を画面の中央に移動します.
    188 <TR><TD>TAB<TD>次のリンクに移動します.
    189 <TR><TD>C-u, ESC TAB<TD>前のリンクに移動します.
    190 <TR><TD>[<TD>最初のリンクに移動します.
    191 <TR><TD>]<TD>最後のリンクに移動します.
    192 </table>
    193 
    194 <H3>ハイパーリンク操作</H3>
    195 <table>
    196 <TR><TD WIDTH=100>RET<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書を読みこみます.
    197 <TR><TD>a, ESC RET<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書をファイルに保存します.
    198 <TR><TD>u<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先のURLを表示します.
    199 <TR><TD>i<TD>リンクに関連付けられた画像へのURLの表示します.
    200 <TR><TD>I<TD>現在カーソルがあるリンクに対応する画像を表示します.
    201 <TR><TD>ESC I<TD>現在カーソルがあるリンクが指す
    202 画像をファイルに保存します.
    203 <TR><TD>:<TD>URL風の文字列をリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を
    204 読んでいるときにも有効です.
    205 <TR><TD>ESC :<TD>Message-ID風の文字列を,news: のリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を
    206 読んでいるときにも有効です.
    207 <TR><TD>c<TD>現在の文書のURLを表示します.
    208 <TR><TD>=<TD>現在の文書に関する情報を表示します.
    209 <TR><TD>C-g<TD>ページ中での現在位置を表示します.
    210 <TR><TD>C-h<TD>URL履歴を表示します.
    211 <TR><TD>F<TD>&lt;FRAMESET&gt;を含む文書を表示しているときに,&lt;FRAME&gt;
    212 タグの指す複数の文書を1つの文書に変換して表示します.
    213 <TR><TD>M<TD>現在見ているページを,外部ブラウザを使って表示します.
    214 2M, 3M で2番目と3番目のブラウザを使います.
    215 <TR><TD>ESC M<TD>現在のリンク先を,外部ブラウザを使って表示します.
    216 2ESC M, 3ESC M で2番目と3番目のブラウザを使います.
    217 </table>
    218 
    219 <H3>ファイルとURL関係の操作</H3>
    220 <table>
    221 <TR><TD WIDTH=100>U<TD>URLを指定して開きます.
    222 <TR><TD>V<TD>ローカルファイルを指定して開きます.
    223 <TR><TD>@<TD>コマンドを実行し,結果を全部読んでから表示します.
    224 <TR><TD>#<TD>コマンドを実行し,結果を読みこみながら表示します.
    225 </table>
    226 
    227 <H3>バッファ操作</H3>
    228 <table>
    229 <TR><TD WIDTH=100>B<TD>現在見ているバッファを削除し,一つ前のバッファを表示します.
    230 <TR><TD>v<TD>HTMLのソースを表示します.
    231 <TR><TD>s<TD>バッファ選択モードに入ります.
    232 <TR><TD>E<TD>現在見ているバッファがローカルファイルの場合,そのファイルをエディタ
    233 で編集します.エディタを終了した後,そのファイルを再度読み込みます.
    234 <TR><TD>C-l<TD>画面を再描画します.
    235 <TR><TD>R<TD>バッファを再度読み込みます.
    236 <TR><TD>S<TD>バッファの表示内容をファイルに保存します.
    237 <TR><TD>ESC s<TD>HTMLのソースをファイルに保存します.v でソースを表示して S で
    238 保存するのとほぼ同じですが,ESC s で保存したファイルは漢字コードがオリジナルの
    239 ままであるのに対して,v S で保存すると現在表示に使っている漢字コードに変換され
    240 て保存されます.
    241 <TR><TD>ESC e<TD>現在表示されているバッファを,表示されている形式のまま
    242 エディタで編集します.
    243 </table>
    244 
    245 <H3>バッファ選択モード</H3>
    246 "s" でバッファ選択モードに入ったときのキー操作です.
    247 <table>
    248 <TR><TD WIDTH=100>k,C-p<TD>一つ上のバッファを選択します.
    249 <TR><TD>j,C-n<TD>一つ下のバッファを選択します.
    250 <TR><TD>D<TD>現在選択しているバッファを削除します.
    251 <TR><TD>RET<TD>現在選択しているバッファを表示します.
    252 </table>
    253 
    254 <H3>ブックマーク操作</H3>
    255 <table>
    256 <TR><TD WIDTH=100>ESC b<TD>ブックマークを読み込みます.
    257 <TR><TD>ESC a<TD>現在見ているページをブックマークに追加します.
    258 </table>
    259 
    260 <H3>検索</H3>
    261 <table>
    262 <TR><TD WIDTH=100>/,C-s<TD>現在のカーソル位置からファイル末尾に向かって正規表現を検索します.
    263 <TR><TD>?,C-r<TD>現在のカーソル位置からファイルの先頭に向かって正規表現を検索します.
    264 <TR><TD>n<TD>次を検索します.
    265 <TR><TD>N<TD>前を検索します.
    266 <TR><TD>C-w<TD>折り返し検索モードを切り換えます.
    267 </table>
    268 
    269 <H3>マーク操作</H3>
    270 <table>
    271 <TR><TD WIDTH=100>C-SPC<TD>マークを設定/解除します.マークは反転表示されます.
    272 <TR><TD>ESC p<TD>一つ前のマークに移動します.
    273 <TR><TD>ESC n<TD>一つ後のマークに移動します.
    274 <TR><TD>"<TD>正規表現で指定された文字列を全てマークします.
    275 </table>
    276 
    277 <H3>その他</H3>
    278 <table>
    279 <TR><TD WIDTH=100>!<TD>シェルコマンドを実行します.
    280 <TR><TD>H<TD>ヘルプファイルを表示します.
    281 <TR><TD>o<TD>オプション設定パネルを表示します.
    282 <TR><TD>C-k<TD>クッキー一覧を表示します.
    283 <TR><TD>C-c<TD>文書の読み込みを中断します.
    284 <TR><TD>C-z<TD>サスペンド
    285 <TR><TD>q<TD>w3mを終了します.オプションの設定によって,終了するかどうか確認します.
    286 <TR><TD>Q<TD>確認せずにw3mを終了します.
    287 </table>
    288 
    289 <H3>行編集</H3>
    290 画面の最下行で文字列を入力する場合に有効なキー操作です.
    291 <table>
    292 <TR><TD WIDTH=100>C-f<TD>カーソルを右に移動します.
    293 <TR><TD>C-b<TD>カーソルを左に移動します.
    294 <TR><TD>C-h<TD>カーソルの直前の文字を削除します.
    295 <TR><TD>C-d<TD>カーソル位置の文字を削除します.
    296 <TR><TD>C-k<TD>カーソル位置から後を削除します.
    297 <TR><TD>C-u<TD>カーソル位置から前を削除します.
    298 <TR><TD>C-a<TD>文字列の先頭に移動します.
    299 <TR><TD>C-e<TD>文字列の最後に移動します.
    300 <TR><TD>C-p<TD>ヒストリから一つ前の文字列を取り出します.
    301 <TR><TD>C-n<TD>ヒストリから次の文字列を取り出します.
    302 <TR><TD>TAB,SPC<TD>ファイル名入力時に,ファイル名を補完します.
    303 <TR><TD>RETURN<TD>入力を終了します.
    304 </table>
    305 
    306 <hr>
    307 <a name="Key:lynx"></a>
    308 <h2>起動後の使いかた(Lynx風)</h2>
    309 Lynx風キーバインドでコンパイルした場合の使いかたです.
    310 <H3>ページ/カーソル移動</H3>
    311 <table>
    312 <TR><TD>SPC,C-v,+<TD>次のページを表示します.
    313 <TR><TD>b,ESC v,-<TD>前のページを表示します.
    314 <TR><TD>l<TD>カーソルを右に移動します.
    315 <TR><TD>h<TD>カーソルを左に移動します.
    316 <TR><TD>j<TD>カーソルを下に移動します.
    317 <TR><TD>k<TD>カーソルを上に移動します.
    318 <TR><TD>J<TD>画面を1行上にスクロールします.
    319 <TR><TD>K<TD>画面を1行下にスクロールします.
    320 <TR><TD>^<TD>行頭に移動します.
    321 <TR><TD>$<TD>行末に移動します.
    322 <TR><TD>&gt;<TD>画面全体を右にずらします.(表示内容を左にずらす)
    323 <TR><TD>&lt;<TD>画面全体を左にずらします.(表示内容を右にずらす)
    324 <TR><TD>C-a<TD>文書のいちばん上の行に移動します.
    325 <TR><TD>C-e<TD>文書のいちばん下の行に移動します.
    326 <TR><TD>G<TD>画面下で行番号を入力し,そこで指定した行に移動します.
    327 ここで $ を入力すると,最終行に移動します.
    328 <TR><TD>Z<TD>カーソルのある位置を行の中央に移動します.
    329 <TR><TD>z<TD>カーソルのある行を画面の中央に移動します.
    330 <TR><TD>TAB, C-n, 下矢印<TD>次のリンクに移動します.
    331 <TR><TD>ESC TAB, C-p, 上矢印<TD>前のリンクに移動します.
    332 <TR><TD>C-g<TD>ページ中での現在位置を表示します.
    333 </table>
    334 
    335 <H3>ハイパーリンク操作</H3>
    336 <table>
    337 <TR><TD WIDTH=100>RET, C-f, 右矢印<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書を読みこみます.
    338 <TR><TD>d, ESC RET<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書をファイルに保存します.
    339 <TR><TD>u<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先のURLを表示します.
    340 <TR><TD>i<TD>現在カーソルがあるリンクを含む画像そのもののURLを表示します.
    341 <TR><TD>I<TD>現在カーソルがあるリンクに対応する画像を表示します.
    342 <TR><TD>ESC I<TD>現在カーソルがあるリンクが指す画像をファイルに保存します.
    343 <TR><TD>:<TD>URL風の文字列をリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を
    344 読んでいるときにも有効です.
    345 <TR><TD>ESC :<TD>Message-ID風の文字列を,news: のリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を読んでいるときにも有効です.
    346 <TR><TD>c<TD>現在の文書のURLを表示します.
    347 <TR><TD>=<TD>現在の文書に関する情報を表示します.
    348 <TR><TD>C-h<TD>URL履歴を表示します.
    349 <TR><TD>F<TD>&lt;FRAMESET&gt;を含む文書を表示しているときに,&lt;FRAME&gt;
    350 タグの指す複数の文書を1つの文書に変換して表示します.
    351 <TR><TD>M<TD>現在見ているページを,外部ブラウザを使って表示します.
    352 2M, 3M で2番目と3番目のブラウザを使います.
    353 <TR><TD>ESC M<TD>現在のリンク先を,外部ブラウザを使って表示します.
    354 2ESC M, 3ESC M で2番目と3番目のブラウザを使います.
    355 </table>
    356 
    357 <H3>ファイルとURL関係の操作</H3>
    358 <table>
    359 <TR><TD WIDTH=100>g, U<TD>URLを指定して開きます.
    360 <TR><TD>V<TD>ローカルファイルを指定して開きます.
    361 <TR><TD>@<TD>コマンドを実行し,結果を全部読んでから表示します.
    362 <TR><TD>#<TD>コマンドを実行し,結果を読みこみながら表示します.
    363 </table>
    364 
    365 <H3>バッファ操作</H3>
    366 <table>
    367 <TR><TD WIDTH=100>B, C-b, 左矢印<TD>現在見ているバッファを削除し,一つ前のバッファを表示します.
    368 <TR><TD>\<TD>HTMLのソースを表示します.
    369 <TR><TD>s<TD>バッファ選択モードに入ります.
    370 <TR><TD>E<TD>現在見ているバッファがローカルファイルの場合,そのファイルをエディタで編集します.エディタを終了した後,そのファイルを再度読み込みます.
    371 <TR><TD>C-l, C-w<TD>画面を再描画します.
    372 <TR><TD>R, C-r<TD>バッファを再度読み込みます.
    373 <TR><TD>S, p<TD>バッファの表示内容をファイルに保存します.
    374 <TR><TD>ESC s<TD>HTMLのソースをファイルに保存します.v でソースを表示して S で
    375 保存するのとほぼ同じですが,ESC s で保存したファイルは漢字コードがオリジナルの
    376 ままであるのに対して,v S で保存すると現在表示に使っている漢字コードに変換され
    377 て保存されます.
    378 <TR><TD>ESC e<TD>現在表示されているバッファを,表示されている形式のまま
    379 エディタで編集します.
    380 </table>
    381 
    382 <H3>バッファ選択モード</H3>
    383 "s" でバッファ選択モードに入ったときのキー操作です.
    384 <table>
    385 <TR><TD WIDTH=100>k,C-p<TD>一つ上のバッファを選択します.
    386 <TR><TD>j,C-n<TD>一つ下のバッファを選択します.
    387 <TR><TD>D<TD>現在選択しているバッファを削除します.
    388 <TR><TD>RET<TD>現在選択しているバッファを表示します.
    389 </table>
    390 
    391 <H3>ブックマーク操作</H3>
    392 <table>
    393 <TR><TD WIDTH=100>v, ESC b<TD>ブックマークを読み込みます.
    394 <TR><TD>a, ESC a<TD>現在見ているページをブックマークに追加します.
    395 </table>
    396 
    397 <H3>検索</H3>
    398 <table>
    399 <TR><TD WIDTH=100>/,C-s<TD>現在のカーソル位置からファイル末尾に向かって正規表現を検索します.
    400 <TR><TD>n<TD>次を検索します.
    401 <TR><TD>w<TD>折り返し検索モードを切り換えます.
    402 </table>
    403 
    404 <H3>マーク操作</H3>
    405 <table>
    406 <TR><TD WIDTH=100>C-SPC<TD>マークを設定/解除します.マークは反転表示されます.
    407 <TR><TD>P<TD>一つ前のマークに移動します.
    408 <TR><TD>N<TD>一つ後のマークに移動します.
    409 <TR><TD>"<TD>正規表現で指定された文字列を全てマークします.
    410 </table>
    411 
    412 <H3>その他</H3>
    413 <table>
    414 <TR><TD WIDTH=100>!<TD>シェルコマンドを実行します.
    415 <TR><TD>H, ?<TD>ヘルプファイルを表示します.
    416 <TR><TD>o<TD>オプション設定パネルを表示します.
    417 <TR><TD>C-k<TD>クッキー一覧を表示します.
    418 <TR><TD>C-c<TD>文書の読み込みを中断します.
    419 <TR><TD>C-z<TD>サスペンド
    420 <TR><TD>q<TD>w3mを終了します.オプションの設定によって,終了するかどうか確認します.
    421 <TR><TD>Q<TD>確認せずにw3mを終了します.
    422 </table>
    423 
    424 <H3>行編集</H3>
    425 画面の最下行で文字列を入力する場合に有効なキー操作です.
    426 <table>
    427 <TR><TD WIDTH=100>C-f<TD>カーソルを右に移動します.
    428 <TR><TD>C-b<TD>カーソルを左に移動します.
    429 <TR><TD>C-h<TD>カーソルの直前の文字を削除します.
    430 <TR><TD>C-d<TD>カーソル位置の文字を削除します.
    431 <TR><TD>C-k<TD>カーソル位置から後を削除します.
    432 <TR><TD>C-u<TD>カーソル位置から前を削除します.
    433 <TR><TD>C-a<TD>文字列の先頭に移動します.
    434 <TR><TD>C-e<TD>文字列の最後に移動します.
    435 <TR><TD>SPC<TD>ファイル名入力時に,ファイル名を補完します.
    436 <TR><TD>RETURN<TD>入力を終了します.
    437 </table>
    438 
    439 <hr>
    440 <a name="Mouse"></a>
    441 <h2>マウス操作</h2>
    442 マウス機能をONにしてコンパイルしてあれば,マウスを使って
    443 w3mを操作することができます.マウスが使えるのは,xterm/kterm/rxvt
    444 を使っている場合(この場合には,環境変数TERMを xterm か kterm に
    445 設定する必要があります),または GPM が動いている環境を使っている場合
    446 です.
    447 
    448 <p>
    449 <table border=0>
    450 <tr><td>左クリック
    451 <td>カーソルをマウスカーソルの位置に移動します.
    452 もしカーソルとマウスカーソルの位置が同じで,カーソルが
    453 リンクの上にあったときは,そのリンクをたどります.
    454 <tr><td>中クリック
    455 <td>前のバッファに戻ります.
    456 <tr><td>右クリック
    457 <td>メニューを開きます.メニューの項目もマウスで選ぶことができます.
    458 <tr><td>左ドラッグ
    459 <td>ページをスクロールします.デフォルトの動作では,
    460 マウスのドラッグに合わせて文書の方をスクロールします.
    461 オプション設定パネルの設定で,この動作を逆にすること
    462 ができます(マウスのドラッグに合わせて,ウィンドウの方を
    463 スクロールする).
    464 </table>
    465 <p>
    466 
    467 
    468 <hr>
    469 <a name="Key:custom"></a>
    470 <h2>キーの定義</h2>
    471 ~/.w3m/keymap を記述すると,キーの割りあてを変えることができます
    472 (行編集のキー定義を除く).例えば,
    473 <pre>
    474 
    475    keymap C-o NEXT_PAGE
    476 
    477 </pre>
    478 と記述すると,NEXT_PAGE機能(通常スペースと C-v)に割りあてられて
    479 いるもの)を C-o に割りあてることができます.
    480 利用可能な機能と,その名前については,
    481 <a href="README.func">README.func</a>を参照してください.
    482 例として,オリジナルとLynx風のキー定義ファイル
    483 (<a href="keymap.default">keymap.default</a>
    484 と<a href="keymap.lynx">keymap.lynx</a>)が置いてあります.
    485 
    486 <hr>
    487 <a name="LocalCGI"></a>
    488 <h2>Local CGI</h2>
    489 w3mを使えば,HTTPサーバなしでCGIスクリプトを起動することができます.
    490 このとき,w3mがサーバのふりをしてスクリプトを起動し,その出力を
    491 読みこんで表示するわけです.
    492 <a href="file:///$LIB/w3mbookmark?mode=panel&bmark=~/.w3m/bookmark.html&url=MANUAL.html&title=w3m+manual">ブックマークの登録</a>と
    493 <a href="file:///$LIB/w3mhelperpanel?mode=panel">外部ビューアの編集</a>
    494 は,local CGIのスクリプトとして実現されています.
    495 local CGIを使えば,w3mを汎用のフォーム入力インタフェースとして
    496 使うことができます.
    497 <P>
    498 セキュリティ上の理由により,起動するCGIスクリプトは,次のどれかの
    499 ディレクトリにある必要があります.
    500 <ul>
    501 <li>w3mのヘルプファイルなどが置いてあるディレクトリ
    502 (典型的には /usr/local/lib/w3m).このディレクトリは,
    503 $LIB で参照することができます.
    504 <li>/cgi-bin/ ディレクトリ.このディレクトリは,任意の場所に
    505 割りあてることができます(オプション設定パネルの「/cgi-binで表される
    506 ディレクトリ」の項目).ここには,: で区切って複数のディレクトリを
    507 指定することができます(例えば /usr/local/cgi-bin:/home/aito/cgi-bin など).
    508 /cgi-bin/ を使う場合は、
    509 <pre>
    510   w3m -o cgi_bin=/path/to/cgi-bin file:/cgi-bin/script.cgi
    511 </pre>
    512 のように file:/cgi-binというURLを使う必要があります。
    513 この中にカレントディレクトリを入れることは,セキュリティ上の理由により
    514 薦められません.
    515 </ul>
    516 <p>
    517 Local CGIとして使われるスクリプトでは,w3mをコントロールするために,
    518 特殊なヘッダ `w3m-control:' を使うことができます.このヘッダには,
    519 w3mの任意の機能 (<a href="README.func">README.func</a>参照)を書く
    520 ことができます.文書が表示された後,その機能が呼び出されます.
    521 例えば,
    522 <pre>
    523 
    524 Content-Type: text/plain
    525 W3m-control: BACK
    526 
    527 </pre>
    528 というヘッダを出力した場合,w3mは空のページを表示し,その直後に
    529 そのバッファを削除します.これは,CGIを実行した後で,何もページを
    530 表示したくない場合に有効です.また,
    531 <pre>
    532 
    533 Content-Type: text/plain
    534 W3m-control: DELETE_PREVBUF
    535 
    536 contents.....
    537 </pre>
    538 は,新しいバッファで直前のバッファを置きかえます.
    539 <p>
    540 一つの w3m-control: ヘッダには,一つの機能だけを指定することができます.
    541 ただし,HTTPレスポンスの中に複数の w3m-control: を入れることができ,
    542 そこで指定された機能は順番に実行されます.
    543 さらに,GOTO には引数を指定することができます.
    544 <pre>
    545 
    546 Content-Type: text/plain
    547 W3m-control: GOTO http://www.yahoo.com/
    548 
    549 </pre>
    550 この例は,Location: を使った次の例と同じように動作します.
    551 <pre>
    552 
    553 Content-Type: text/plain
    554 Location: http://www.yahoo.com/
    555 
    556 </pre>
    557 ただし,w3m-control: ヘッダはw3mがスクリプトを直接呼びだした時だけに
    558 有効です.同じスクリプトを HTTPサーバ経由で呼びだした場合,
    559 w3m-control: ヘッダは無視されます.
    560 
    561 </body>
    562 </html>